ドイツ語の動詞攻略|現在形とその活用(現在人称変化)② 独検や資格対策に!
※難易度(レベル)の記載
記載方法:「独検n級以上」=「[n↑]」
独検5級以上。ただし一部、3級以上。
本記事では3級以上のみ[3↑]を記載しています。
↓前回記事(ドイツ語の動詞攻略①)はコチラから↓
動詞の現在形(現在人称変化)
前提知識 [再掲]
-
ドイツ語の不定詞(動詞の原形)は原則的に「語幹+語尾(en)」の形をとる。
-
現在人称変化は不定詞の語幹に以下の主語別の語尾をつけることで作る。
-
2 人称敬称のSie は,単複ともに3 人称複数のsie と全く同じ人称変化をとる。
2・3 人称単数で幹母音(語幹の母音)が変化する動詞
-
a → ä
-
e → i または ie の2種類があります。
▶︎ a → ä
同じ変化をする他の動詞:
-
「fallen(落ちる)」
-
「laufen(走る)」
-
「schlafen(眠る)」
-
「tragen(運ぶ)」 を覚えておきましょう。
▶︎ e → i または ie
一般に幹母音e が
→短く発音される場合:i
→長く発音される場合:ie になります。
同じ変化をする他の動詞:
-
「helfen(助ける)」( e → i )
-
「treffen(会う)」( e → i )
-
「essen(食べる)」( e → i )
-
「geben(与える)」( e → i )
-
「lesen(盗む)」( e → ie ) を覚えておきましょう。
その他の2・3 人称単数が例外的な変化をする動詞
sein,werden,wissen,tun の現在人称変化(完全に例外)
おわりに
以上でドイツ語の現在人称変化は全て終了です!お疲れ様でした!
ドイツ語の動詞攻略|現在形とその活用(現在人称変化)① 独検や資格対策に!
※難易度(レベル)の記載
記載方法:「独検n級以上」=「[n↑]」
独検5級以上。ただし一部、3級以上。
本記事では3級以上のみ[3↑]を記載しています。
動詞の現在形(現在人称変化)
ドイツ語では,動詞の形が主語に応じてが変化(=人称変化)します。
この章では,現在形の人称変化(=現在人称変化)を見ていきます。
前提知識
-
ドイツ語の不定詞(動詞の原形)は原則的に「語幹+語尾(en)」の形をとる。
-
現在人称変化は不定詞の語幹に以下の主語別の語尾をつけることで作る。
-
2 人称敬称のSie は,単複ともに3 人称複数のsie と全く同じ人称変化をとる。
原則的な動詞の現在人称変化
有名な覚え方に「e st t en t en」があります。
語幹の末尾が-t,-d となる動詞やその他少数の動詞
<変更点>
-
du ー est
-
er ー et
-
ihr ー et
他には「begegnen(出会う)」と「rechnen(計算する)」を覚えておきましょう。
語幹の末尾が-s,-ss,-ß,-tz,-z,-x([z],[s],[ts],[tʃ],[ks])となる動詞
<変更点>
-
du ー t
他には「sitzen(座っている)」「putzen(掃除する)」などがあります。
不定形の語尾がーern ・ ーeln となる動詞 [3↑]
<変更点>
-
ーeln 型では,1 人称単数現在形で語幹のe が落ちる。
-
wir ー n
-
sie(Sie) ー n
他には「wechseln(交換する)」「verbessern(改良する)」などがあります。
続編(ドイツ語の動詞攻略②)の記事
↓続編はコチラです。
-
2・3 人称単数で幹母音(語幹の母音)が変化する動詞
-
その他の2・3 人称単数が例外的な変化をする動詞
-
sein,werden,wissen,tun の現在人称変化
の3つを取り上げています。
お疲れ様でした!
完全初心者向けドイツ語入門③|格変化と動詞の活用と練習問題
ドイツ語入門・概論Teil 3
前々回・前回の続きです!
以前の記事はこちらから↓
格と文型
ドイツ語には「格」という概念が存在します。
格により、定・不定冠詞、形容詞の語尾が変化するため、とても重要です。
また、このおかげで、ドイツ語の語順は英語などの格を持たない言語と比べて自由度が大きくなります。
4つの格
定冠詞と不定冠詞の格変化
ドイツ語では名詞に付く冠詞が格によって変化します。
以下に定冠詞(der, die, das)と不定冠詞(ein, eine, ein)の変化を見ていきます。無冠詞の場合の形
容詞の変化や、dieser(英:this)の変化などもありますが、今回は触れないこととします。
語順の自由度
ドイツ語は格によって名詞の役割が示されるため、語順を入れ替えても意味が通じます。
ただし、ドイツ語の平叙文の場合、動詞が2番目に来るという規則が存在します。
以下、「その犬はネズミにチーズをあげる。」の様々な語順の例です。文意は全て同じとなります。
※単語
・犬= der Hund
・ネズミ= die Maus
・チーズ= der Käse
-
Der Hund gibt der Maus den Käse.
「犬がネズミにチーズをあげる」 -
Den Käse gibt der Hund der Maus.
「チーズを犬がネズミにあげる」 -
Der Maus gibt Hund den Käse.
「ネズミに犬がチーズをあげる」
格と動詞
ドイツ語では目的語が与格・対格になるかは動詞によって決まる場合があります。
一般動詞の活用
ドイツ語の一般動詞は、主語の人称と数によって語尾が変化します。
直説法現在形の基本的な語尾変化は以下のとおりです。
例えば、lernen(学ぶ)の場合は以下のようになります。
-
Ich lerne
-
Du lernst
-
Er lernt..
和文独訳をしてみる その2
問題
まず単語リストは下に挙げておきますね
以下の文章をドイツ語に訳してください。
-
私たちはアナに本をあげます。
-
彼女たちは映画を見ます。
-
私たちは猫にミルクをあげます。
解答
-
Wir geben Anna ein Buch.
-
Sie sehen einen Film.
-
Wir geben der Katze Milch.
これにて「ドイツ語入門」終了です!
お疲れ様でした。これで全3回の「ドイツ語入門」は終了となります!
ありがとうございました!
📚 「ドイツ語入門・概論」のPDFについて
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本当にありがとうございました!
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完全初心者向けドイツ語入門②|動詞seinと練習問題
ドイツ語入門・概論Teil 2
前回の続きです!
前回の記事はこちらから↓
動詞:sein
英語のbe動詞にあたります。不定形は sein 。
和文独訳をしてみる
問題
まず単語リストは下に挙げておきますね。
以下の文章をドイツ語に訳してください。
- 私は学生です。
- 私たちは友達です。
- 君たちは日本人です。
- あなたは親切です。
- 彼女たちはフランス人です。
解答
- Ich bin Student.
- Wir sind Freunde.
- Ihr seid Japaner.
- Sie sind freundlich.
- Sie sind Französinnen.
次回:ドイツ語入門・概論 Teil3
次回は、ドイツ語の難しいポイントの1つである「格」周りを解説します!(下にリンクあり)
お疲れ様でした!引き続きドイツ語学習を楽しんでいきましょう!
完全初心者向けドイツ語入門①|アルファベット/名詞の性/人称代名詞
ドイツ語入門・概論Teil 1
こんにちは!今回は、これからドイツ語を学び始める方向けに「ドイツ語入門・概論」をお届けします。大学の第2外国語で選択したけれどイマイチ理解できない方や、独検や共通テストドイツ語、東大ドイツ語差し替えを目指す受験生向けの教材としても役立てていただけるはずです。
シリーズはTeil 1〜未定まで続く予定で、この記事ではアルファベット・発音・名詞の性・主格の人称代名詞を解説していきます!
また、記事内容を整えたPDF版も用意する予定なので、応援の気持ちで購入していただけると嬉しいです✨(今後、教材マップ的なものも作る予定です)
アルファベットと発音
アルファベット
ドイツ語は英語と同じ26文字に加え、以下の4つの特殊文字を使用します:
発音
ドイツ語の発音は基本的にローマ字読みに近く、英語と比べると非常に規則的です。以下、気をつけたい発音の例をいくつか紹介します:
名詞と性
名詞の性
ドイツ語では全ての名詞に性(ジェンダー)があります。英語にはない概念なので、最初は戸惑うかもしれませんが、少しずつ慣れていきましょう。
名詞の性は男性・女性・中性の3種類に分類されます。
また、ドイツ語では名詞の最初の文字を大文字で書くというルールがあります。
-
男性名詞
-
Mann(男)
-
Vater(父)
-
Tisch(机)
-
Käse(チーズ)
-
-
女性名詞
-
Frau(女)
-
Mutter(母)
-
Brücke(橋)
-
Schokolade(チョコレート)
-
-
中性名詞
-
Kind(子ども)
-
Auto(車)
-
Papier(紙)
-
System(システム)
-
自然界では性を持たない物でも、ドイツ語では文法上の性があります。
例えば太陽は女性名詞(die Sonne)、月は男性名詞(der Mond)とされるなど、感覚的には理解しづらい部分もありますが、基本的には単語ごとに性を丸暗記していくしかありません。
(単語の覚え方などについては別の記事で解説予定です。)
名詞の複数形(発展)
語末に-s をつける英語やフランス語とは違い、ドイツ語の複数形の作り方は複数通りあります。一応一覧を載せますが、今回は読み飛ばしオッケーです。
主格の人称代名詞
今回最後はこちらです。I , you, he …のドイツ語版ですね。
ささっと覚えちゃいましょう。
主格というのは「~は」に当たるものです。
英語で言えば、I は主格(私は)、meは目的格(私を)と言いますね。
<ポイント>
-
2人称の使い分け:
-
du/ihr → 親しい相手に使う「君は」
-
Sie → 丁寧な敬称「あなた(たち)は」(文頭以外でも大文字のS)
-
-
2人称敬称単数・複数のSieは活用変化全て3人称複数のsie と同じとなる。
(以降2人称敬称単数・複数のSieは3人称複数に含め「sie(Sie)」と表記します。) -
3 人称のer/sie/es は活用変化が全て同じとなる。(英語のhe/she/itの関係と同様) (以降3人称はerのみ表記します。)
次回:ドイツ語入門・概論Teil2
次回は、動詞sein(英語のbe動詞)の活用と、それを使った練習問題を解説します!(下にリンクあり)
お疲れ様でした!引き続きドイツ語学習を楽しんでいきましょう!
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Ankiのメリット
-
最適なタイミングで必要なものだけを勝手に出してくれる。
(出てきたものをこなすだけなので、「今日どこやろっかな。最近ここ見てないな」とか考えなくていい。) -
単語を単語帳の出てくる順番で覚えちゃう現象の改善(英/諸外国語)
-
現状の進捗率を「Stats」で確認できる。
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スマホさえあれば外でもできる。
Ankiアプリの導入
公式ページ↓
基本的にカード追加はPCでやることになります。
詳しいトリセツは各自調べてください。笑。
以下でAnkiの上手な活用方法を場面別で紹介しています!
自分が受験時代に色々試した結果なので参考にしてみてください。
Ankiの活用法①:英単語/文法など
もちろん英語だけではないですけどね。
僕は鉄壁やドイツ語単語を入れてやっていました。
- 「Basic and reversed card」
- 「Cloze」
- 「Basic(無印)」の3つの使い分けがおすすめです。
-
「Basic and reversed card」の場合
-
「Cloze」の場合
主に文法などはこれにしていました。
-
「Basic」の場合
Ankiの活用法②:化学や生物などの知識系
語学以外の使い道。
特に、「ノートをそのまま写メをとり塗りつぶす」と言う荒技がおすすめです。
おわりに
初めは作るのに時間がかかるかもしれませんが、慣れれば圧倒的速度で作れます!
また、「Anki Web」が使えるので外でスマホでもできます。
特に学生は学校の登下校や授業中にも使えます!
ぜひ試してみてください!